中国で航空イベント 電子戦対応の戦闘機や高高度の無人偵察機も展示

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珠海=奥寺淳
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 中国・広東省珠海で28日、「第13回中国国際航空宇宙博覧会」が始まった。中国が開発した電子戦対応の戦闘機「J(殲)16D」や高高度を飛ぶ無人偵察機「WZ(無偵)7」など中国空軍の最新鋭の実機が展示された。周辺国への偵察や攻撃能力が高まり、日本などにも脅威となりそうだ。10月3日まで。

 この博覧会は2年に1度開かれ、これまで次世代ステルス戦闘機など中国の最新鋭機が公開されてきた。昨年は新型コロナウイルスの影響で延期され今回は3年ぶりに開催された。

 J16Dは、実戦配備済みのJ16をもとに開発された電子戦対応の戦闘機。元航空自衛隊空将の小野田治氏によると、電子戦機は爆撃機などに随伴し、攻撃目標周辺の防空網のセンサーや通信を無力化する能力がある。小野田氏は日本への影響について、「中国は日本や台湾の防空レーダーとともに、(日本が導入する)ステルス戦闘機F35のレーダーを妨害することを意識して開発しているはずだ。電子戦に弱い日本にとっては大きな脅威」と分析する。

 中国空軍の申進科報道官は24日の記者会見で、「偵察、攻撃、防御が一体となった総合的な作戦能力が高まる」と語った。

 WZ7の展示では、「領海や排他的経済水域(EEZ)などの偵察が主な任務」と説明。詳細な航行能力は公表されていないが、日本も配備を予定している米軍の無人偵察機グローバルホークに形状が似ており、約2万メートルの高高度を約30時間、約2万キロの距離を飛行して偵察できるグローバルホークを前提に設計されているとされる。

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