「責任を明らかに」「災害、二度と」熱海土石流、提訴の遺族ら訴え

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魚住あかり、玉木祥子、植松敬
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 熱海市で発生した大規模土石流の被災者や遺族らが28日、土石流の起点付近にあった盛り土の関係者らを相手取り、損害賠償訴訟を起こした。受けた被害や置かれた立場も違う70人が、責任の明確化や原因究明、十分な説明を求めて原告に名を連ねた。

 「それぞれの被害状況は異なるが、悲惨な災害を二度と起こしてはならないという強い使命感をもって訴訟に踏み切った」。提訴後の会見では「被害者の会」会長で、母親を亡くした瀬下雄史さん(53)が思いを代弁した。「同じような災害を防ぐためにも業者に厳罰を処する前例をつくることが一歩目」と訴えた。

 同居の母を亡くし、自宅が流された鈴木仁史さん(56)は「遺族という特別な立場として、今回の責任を明らかにしなければならない」と参加した。被告から謝罪の言葉がないことが気になっているという。「何を言われても失ったものは元に戻らないが、裁判を通して声を聞きたい」

 赤井谷温泉組合副理事長の原幸一さん(56)は、祖父が掘り当てた温泉の源泉が土砂に埋まった。源泉を掘り直し、供給のためのパイプを敷くだけで1億円はかかる見通しだ。「復興につながるめどが立てばと思い、いてもたってもいられず参加した」

 土石流が流れた逢初(あいぞ…

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