会食にいたのに「事情聴取し確認」 第三者のふり、雫石町議長辞職へ

成田認
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 岩手県雫石町内であった大人数の会食に参加していながら、自分は参加していないかのように振る舞い、おわびの文章を配布していたとして、同町議会の前田隆雄議長(65)が28日、議長を辞職する意向を表明した。町議会は30日の臨時会で辞職を許可する見込みだ。町議は続けるという。

 28日の議員全員協議会で明らかにした。前田議長は「議会の混乱を招いたことで重い責務がある議長という職務を辞する。議会がこれ以上混乱することは耐えられない。申し訳ない」と謝罪した。

 この日の全協の議論によると、3月17日、前田議長を含む町議7人が、計13人参加の会食に出席した。その後、コロナ禍における会食が一部で批判され、議会は4月に前田議長名で町民におわび文を配布した。

 しかし、「事情聴取したところ、会食があった事実を確認」「当職から会食をした議員に対して厳重注意し、議員としての自覚と倫理を重んじて行動するよう要請した」という内容で、前田議長は関係していないかのような表現だった。

 全協で前田議長は「私がいなかったような文章だが、そういったつもりで書いたのではない。甘くとらえた」と釈明した。

 前田議長は、1999年に町議に初当選。県議を経て、町議は通算5回当選。2015年8月から町議長を務めている。(成田認)