自民党、刷新より安定 「安倍・菅路線」部分修正へ 政治部長が解説

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政治部長・坂尻顕吾
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政治部長・坂尻顕吾

 自民党総裁選は29日、岸田文雄政調会長が決選投票の末に河野太郎行政改革相を破り、新たな党総裁に決まった。直後に迫る衆院選を見据えて「選挙の顔」選びが意識されながらも、大幅な刷新よりは安定が重視された結果と言えるだろう。

 第1回投票は岸田氏256票、河野氏255票となり、わずか1票差。その後の決選投票で、岸田氏は河野氏を大きく引き離した。

 岸田氏は第2次安倍政権で外相や党政調会長を歴任。安倍晋三前首相の看板政策で菅義偉首相も継承したアベノミクスの基本的な方向性は受け入れつつ、小泉政権以来の新自由主義的な経済政策は改め、「成長と分配の好循環」を掲げた。「安倍・菅路線」を正面から否定はせず、部分的に修正を施しながら対応する姿勢だ。

 河野氏が、基礎年金の財源を全額税方式とする年金改革案や核燃料サイクル政策の見直しなど現行制度の根幹を覆しかねない姿勢を示したのに対し、岸田氏の主張は党内で「安全運転」と映ったようだ。

 国政では11月前半にも衆院選が控えているが、来年夏には参院選も予定されている。参院議員の間では、来年の通常国会を乗り切るためにも安定した政権運営が期待できる候補者が望ましいとの声が出ていた。

 今回の投票結果でカギとなる指標は、党員・党友票だった。

 国民人気で先行する河野氏の…

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