岸田文雄氏「生まれ変わった自民党、国民に示す」とアピール
「私たちは『生まれ変わった自民党』をしっかりと国民に示さなければなりません。総裁選は終わりました。ノーサイドです。全員野球で自民党が一丸となって衆院選、参院選に臨んでいこうではありませんか」
岸田文雄前政調会長は29日の自民党両院議員総会で新総裁としてあいさつに立ち、国会議員たちに訴えた。
当選後、岸田氏は緊張した表情で「ただいま、自由民主党総裁に選出を頂きました岸田文雄でございます」と語り始め、総裁の椅子を争った3候補や菅義偉首相(前総裁)に謝辞を述べた。そして「多くの国民が政治に声が届かない、政治が信じられないといった切実な声を上げていた。私は、我が国の民主主義の危機にあると強い危機感を感じ、我が身を顧みず、誰よりも早く総裁選に立候補を表明した」と振り返った。
岸田氏は新型コロナウイルス…
【視点】地方の保守層から都会の富裕層まで、多様な支持層に浸透しながらも派閥政治のシステムを温存している自民党の内部体制は一定の合理性があり、何よりも現状を維持しても有権者にとって野党が全く選択肢になり得ていないため、リスクを冒しても生まれ変わる必要