緑の党、仏大統領選候補に穏健派を選出 「脱成長派」を僅差で破る

パリ=疋田多揚
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 フランスの環境政党「ヨーロッパエコロジー緑の党(EELV)」は28日、来年4月の大統領選候補を決める予備選の決選投票を行い、穏健派で欧州議会議員のヤニック・ジャド氏(54)を選出した。

 ジャド氏は環境団体「グリーンピース」の元幹部で、段階的な脱原発や富裕税の導入などを掲げている。2009年から欧州議会議員を務め、前回17年の大統領選でも同党公認に選ばれたが、最終的に社会党支持に回った。28日の決選投票では得票率51%で、週休3日制や消費社会の見直しなど「速度を落とした社会」を訴える経済学者サンドリーヌ・ルソー氏(49)に2ポイント差で競り勝った。

 ジャド氏は、環境保護と経済成長との両立を目指していることから、「(経済政策自由主義的で)まるでマクロン大統領だ」とも指摘される。幅広い支持を得ようと「多くの勢力をまとめられる政党」を目指しているが、中道に寄りすぎれば独自色を失う恐れもある。世論調査では支持率1割弱で、社会党(中道左派)からの立候補を表明しているイダルゴ・パリ市長らと調整し、左派の統一候補を立てられるかが焦点だ。(パリ=疋田多揚)