オンキヨーがハイレゾ配信サイトを仏社に売却 サービスは継続

森田岳穂
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 経営再建中のオンキヨーホームエンターテイメントは29日、高音質なハイレゾ音源を配信する「e―onkyo music」の事業を、音楽配信を手がける仏企業「Xandrie」に売却すると発表した。日本でのサービスは継続する。

 e―onkyo musicは2005年にサービスを開始。ハイレゾ対応の音響機器向けに、専用の音源を購入できるサイトで、クラシックからポップスまで国内外の107万曲を配信している。ハイレゾ音源の配信サイトとしては国内最大級だという。事業を担う子会社株の85・1%を売却し、残りは引き続き保有する。

 オンキヨーは経営再建に向け、次々に事業を売却している。9月には主力の家庭用AV事業をシャープなど2社に売却。スポーツ関連事業を行う子会社の株式の大半も売却し、イヤホンやヘッドホン事業も国内販売を除いて手放す。今後は、自動車やテレビといった他社製品に組み込むスピーカー事業などが収益の柱となり、音響技術を応用した新規事業も模索する。

 オンキヨーはこの日、林亨副社長が11月1日付で社長に昇格し、大朏宗徳社長は会長につく人事も発表した。林氏は1989年、オンキヨーに入社。海外営業や経営企画室長を経験した。家庭用AV事業の売却など、経営再建策の策定と実行を主導してきたという。

 林氏は「当社は創業以来の大転換点にある。事業譲渡構造改革も一巡し、小規模でも確実に利益がでる体制の実現に向け、全社一丸となって取り組む」とのコメントを発表した。(森田岳穂)