第2回白鵬は言った「これが負けか」連勝記録を止められたライバルとの一番

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鈴木健輔
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 「稀勢の里、攻め続ける! 攻め続ける! 攻め続ける!」

 2010年九州場所2日目、NHKの中継で、アナウンサーの声が響いた。相手得意の左四つに持ち込まれた白鵬は、必死に耐えた。内掛けから窮地の打開を図ったものの、稀勢の里が残しながら寄ってくる。こらえきれない。白鵬の足が俵を割った。

 「一瞬、会場が静まりかえりました。その後、拍手です。ため息より、拍手の方がはるかに大きかった」。元NHKアナウンサーで、東京相撲記者クラブ会友として会場にいた杉山邦博さん(90)が回顧する。

 土俵から落ち、桟敷席に尻もちをついた横綱は苦笑し、口はしばらく半開きのままだった。顔を真っ赤にした土俵上の稀勢の里がテレビ画面に映し出され、実況が続く。

 「白鵬の連勝記録は63でストップ! 止めたのは稀勢の里です!」

 この年の初場所14日目から…

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