グレーヘアで注目の手塚理美さん 還暦までに黒→茶→白「ふふふ」

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聞き手・佐々波幸子
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 「還暦までにグレーヘアに」。56歳のとき、こう決断した俳優の手塚理美さんは、ストレートな黒髪を短く切り、ブラウン系の髪色から地毛のグレーヘアへと移行する過程を楽しんだそうです。60歳の誕生日を迎えた後はベージュピンクに。所属事務所を吉本興業に移し、「いま、これがしたい」と感じることを大事に生きたいという手塚さんに話を聞きました。

 ――グレーヘアにしようと決断したきっかけが何かあったのですか。

 40代の頃、先輩の女優さんが「いつ白髪にしていいのか、すごく悩むのよね」という話をなさっていて。若く見られたいと思うと、染めていた方がいい。でも年齢とともに年をとった役をやらなくちゃいけないわけで、「そこにもっていくのが、すごく難しいわね」って。「結局、だからずっと染めちゃうの」という話を聞いたころから、白髪があっても隠さずやっていけたらいいな、と思っていたんです。

ミルクティー色からグレーヘアに

 ――白髪への抵抗はなかったのですか。

 若い頃から全く抵抗がなくて、むしろ素敵な白髪の女性になりたかった。ナチュラルでいたいという思いが根底にあるので、自分らしくコツコツ貫けるものは貫いていきたいと思っていて。

 ただ、年を重ね白髪が増えてくると、実際には漢方由来の白髪染めで染め始めました。初めは月1だったのが月2回になり、それにストレスも感じていました。そんな頃に、「シルバーヘア」を特集する本と出会い、そこに登場されていた方たちがすごく素敵だったんですね。「あっ、これだ!」と。やるなら今だって思ったんです。

 カットをお願いしている美容師さんに相談したら、「面白いかも」って言ってくださって。60歳に向けて3年越しでグレーへアに移行することを決めました。

 60歳になった時に、自分がどういうグレーヘアになっているかを知りたかったんですよね。真っ白になるかもしれないし、部分的に白くなるかもしれない。

 ママ友からは、「やっぱり老けて見られる」とか、「私にはできないわ」という意見が多かったので、移行期を楽しめたらいいんじゃないかと。最初はカラーを楽しむことから始めたので、「そういうやり方なら興味がある」と、皆さんおっしゃってくださった。

 10年ほどお世話になっている美容師さんと相談しながら進めてこられたのが良かったですね。まず、短くカットした方が分け目の白髪が目立ちにくいこともあって、以前から憧れていたベリーショートにしました。

 そしてブリーチして色を抜いた後、毎回、配合を変化させ、オレンジ色に近い明るいブラウンから落ち着いたベージュへ。最終的にはミルクティー色になるように、試行錯誤しながらもっていったんです。1年経って、理想のミルクティー色に近づいて、そこからは一切、染めるのをやめたんですよ。今度は染めないでいると、どうなっていくのかを知りたくて。

 ――まさに、実験ですね。

 はい。皆さんの目も慣れてきて、徐々に自然な形で黒い部分と白い部分が混ざっていったり、後頭部や襟足はあまり白髪にならなかったり。その変化をまた楽しみました。

 ――失敗もありましたか。

 はい。でも、あははって笑いながら、じゃあ次はどうしていこうかと挑戦することが楽しかったんですよね。染めてから、思いがけず髪の毛がまっ赤っ赤になってしまったことがあったんです。カラー留めをするシャンプーを使っていなかったためだと判明して、次回からは大丈夫だったんですけれど。

トレードマークだった黒髪 「ふぞろいの林檎たち」でも

 ――「ふぞろいの林檎たち」や「男女7人秋物語」に出演されていた20代のころから、黒いストレートな髪が印象的でした。

 幸い髪質が良かったので、「愛すべき我が黒髪」という感じで大事にしてきました。でも出産後に細くなったり、ちょっとうねってきたり。長くしていると引っ張られるから、ボリュームも少なくなってくるんですよね。それも気になりだして、一回リセットして、黒い長い髪を卒業することにしました。

 グレーへアにと思っても、なかなか勇気が出ない人も多いと思うのですが、とりあえず1年とか決めてやってみたら、とお伝えしたいですね。似合わなかったと思えば、また染めてもいいでしょうし。

 家族に反対されるケースも多いそうですが、私は次男に「お母さん、白髪に戻してグレーヘアにしようと思ってて」と相談すると、「ブリーチは痛いけど、大丈夫なら、面白いからやってみたら」と言われて、「じゃあ、ちょっとやってみるね」って。まぁ反対されてもやってましたけど、私は。ふふふ。

 ――グレーヘアを経て、再びこの夏、ベージュピンク色にされたんですね。

 いったん還暦までと決めてい…

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