米軍制服組トップ、中国軍への電話認める 「戦争を防ぐために重要」

ワシントン=高野遼
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 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長が、トランプ政権末期に中国軍に対して攻撃の意図はないと電話で伝えていたと報じられた問題をめぐり、ミリー氏は28日の上院軍事委員会の公聴会で電話をした事実を認めた。エスパー国防長官(当時)ら政権幹部の了承済みだったという。

 ミリー氏は、中国軍の李作成・連合参謀部参謀長と日常的に連絡を取り合っていたと説明。「軍トップ同士の連絡は、大国間の危機を管理し、戦争を防ぐために極めて重要だ」と述べた。

 ミリー氏によると、電話をしたのは昨年10月30日と今年1月8日の2回。当時は中国が米国からの攻撃を懸念しているとの情報があったため、攻撃の意図がないと伝え、緊張を緩和することが目的だった。電話はエスパー氏の指示を受けたもので、ポンペオ国務長官(同)にも報告していたという。

 中国軍との電話の経緯は今月、ワシントン・ポスト紙の記者らの新著で明かされていた。ミリー氏が当時、選挙後のトランプ大統領(同)が精神的に不安定になっていると判断したなどと書かれていた。トランプ氏は声明で、「ミリーは反逆罪で裁かれることになるだろう。大統領に隠れて中国側とやりとりし、攻撃を事前に知らせると伝えるなど、あってはならないことだ」などと批判していた。(ワシントン=高野遼)