役所への申請書の性別記載欄見直し進む 安中市、高崎市

角津栄一
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 群馬県安中市は29日、性的マイノリティーの人たちの心情に配慮して、市役所に提出する申請書類などの性別記載欄を見直し、可能なものから削除する方針を明らかにした。今年度中に、見直しを終える予定。高崎市が2018年度に見直しを終えるなど、同様の動きが県内自治体に広がっている。

 安中市によると、今年9月に「各種申請書等における性別記載欄の見直し方針」を定めた。現在の社会状況を「戸籍上の性別と見た目の性別が異なるために窓口で再確認されるなど精神的な苦痛を感じる人もいる」と指摘。目的として「性の多様性に起因する社会生活上の支障を軽減し、多様性を認め合い、自分らしく生活できる地域社会の実現」と掲げ、各課に性別記載欄の見直しを要請した。

 市は今後、申請書などの性別記載欄について、業務上必要な場合を除き削除する。条例などの例規全体約880件のうち、見直し対象は約1割という。

 高崎市は17年度に申請書などの性別記載欄について全庁調査を実施。対象となる文書は計420件で、このうち82件が見直し可能だった。見直しができない文書は、法令などの定めによるものが179件と多かったという。

 県は今年1月から取り組みを始めており、見直し対象文書は約300件あるという。(角津栄一)