EU、ベラルーシ公務員へのビザ優遇を凍結 反政権派弾圧に対抗

ブリュッセル=青田秀樹
[PR]

 欧州連合(EU)は9月29日、ベラルーシ公務員らに対してビザ発給の優遇措置を凍結する方針を発表した。EUは、反政権派の弾圧を続けるルカシェンコ政権高官らや基幹産業に制裁を科してきたが、人的交流にもブレーキをかける。

 EUの行政を担う欧州委が提案した。加盟国間で正式決定の手続きをとる。

 反政権派の弾圧に加え、ベラルーシからEU加盟国のリトアニアやポーランドへの移民・難民が急増したのは、「(政治的意図での)送り込みでEUに混乱を起こそうとしている」(ヨハンソン欧州委員)と批判している。人権や民主主義を前提とするビザ優遇は続けられないとし、外交団や公務員、議員、憲法裁判所の関係者らを対象から除外する考えだ。

 ビザ優遇は、人的交流の活性化を目的に昨年夏から始まった。その直後のベラルーシ大統領選で大規模な不正が指摘され、抗議する市民らへの激しい締め付けが続いている。(ブリュッセル=青田秀樹)