郷土料理で外国知ろう 磐田市の給食で試み

須田世紀
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 【静岡】外国出身の児童生徒が多数いる磐田市の中学校で29日、フィリピンの伝統料理が学校給食に並んだ。他国の郷土料理を食べて国際理解を深める試みだ。今月中に市内全小中学校で実施する予定。

 市はフィリピンのダグパン市と姉妹都市フィリピン系の生徒が十数人いる南部中学校のこの日の献立は、肉の煮込み料理「アドボ」、肉やエビなどの炒めもの「チャプスイ」、「バナナの天ぷら」の3品。いずれもフィリピン郷土料理で、大原学校給食センターの石橋しのぶ栄養教諭フィリピン出身の生徒らと相談しながら献立を決めた。

 生まれてすぐに日本へ移ったナカガワ・ダリルさん(1年)は、食べる前に黒板を使って料理を説明。5年前に来日した木口ライアンさん(同)は「懐かしい」。笹川晄(こう)さん(同)は「さっぱりしておいしい」とアドボが気に入った様子だった。

 みんなおいしそうに食べていたが、コロナ禍の今は黙食。「料理や文化について話しながら食べられたらいいんですけど」と、石橋さんは少し残念そうだった。(須田世紀)