眼科開業医を逮捕 前の勤務先の患者情報、不正にコピーした疑い

土居恭子、小寺陽一郎
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 勤務先の眼科医院から6千件以上の患者情報を不正に入手したとして、神奈川県警は30日、医師の中原将光容疑者(43)=横浜市=と、医院の元従業員、藤山綾乃容疑者(42)=同=を不正競争防止法違反(営業秘密の領得)の疑いで逮捕した。中原容疑者は医院を退職後に別の眼科医院を開業しており、県警は、入手した情報を新規の患者を増やすために使った可能性があるとみて調べている。

 生活経済課によると、2人は共謀し、横浜市内の眼科医院に勤務していた2018年11月11日、不正の利益を得る目的で、この医院の営業秘密にあたる6433人分の患者の氏名や住所などの情報を、USBメモリーに不正にコピーした疑いがある。中原容疑者は「弁護士と話すまで何も話すことはありません」、藤山容疑者はUSBへの保存を認めた上で「中原医師の指示でやったので悪いこととは思っていない」と供述しているという。

 中原容疑者は退職後の21年春ごろ、東京都町田市眼科医院を開業。ウェブサイトでは「院長からご挨拶(あいさつ)」として、全国の眼科医院で累計2万8千件以上の手術経験があると説明している。県警が被害にあった眼科医院から相談を受け、捜査していた。(土居恭子、小寺陽一郎)