将棋のトップ棋士が天を仰ぐ「大ポカ」 対局後に明かした「錯覚」

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村瀬信也
【順位戦Live】▲山崎隆之八段―△佐藤康光九段【第80期将棋名人戦・A級順位戦】
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 名人挑戦権を争う第80期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の29日の対局で、プロの将棋ではめったに見られない「大ポカ」が飛び出した。ミスに気づいた棋士は、相手に次の手を指された直後に「負けました」と告げて頭を下げた。

 ハプニングの原因となったのは、緊迫した局面が続く中で起きたある「錯覚」だった。

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95手目に▲3六銀直を指した直後に天井を見上げる山崎隆之八段(左)=ユーチューブ「囲碁将棋TV―朝日新聞社―」から

 A級順位戦は、名人への挑戦権をかけてトップ棋士10人が総当たりで戦う。この日、東京都渋谷区将棋会館で行われた4回戦で対戦したのは、元名人の佐藤康光九段(51)とA級初参加の山崎隆之八段(40)。ここまで佐藤九段は1勝2敗、山崎八段は0勝3敗と黒星が先行しており、互いに譲れない一戦だ。対局は午前10時に始まり、山崎八段が得意戦法の「相懸かり」を採用して、優劣不明のまま終盤に突入した。

 図1は、▲2三歩に対して後…

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