賛成派 大阪商業大・谷岡一郎学長
カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致をめざす大阪府・市、和歌山県、長崎県の3地域の事業者が出そろった。IRは横浜市が誘致の撤回を表明するなど、賛否が分かれる。さまざまな立場の専門家に是非をたずねた。
――IR誘致に賛成する理由を教えてください。
「観光の振興に十分資すると考えるからだ。(大阪府・市の事業者が予定する)1兆円の投資を歓迎しない地域はないと思う。施設の建設や維持費だけでなく、タクシー会社や飲食店などにも相乗効果がある。人さえ来れば、お金は落ちる。大阪でお金を使われることで他の地域の消費を削っている可能性はあるが、競争はそんなもの。IRから奈良や和歌山などに向かうツアーもできて、地方への還元も必ずある」
「国際会議などの規模はどんどん大きくなっているが、日本には受け入れられる施設がなかった。どれほどのビジネスチャンスを逃してきたか分からない。みんな、会議などが開かれる現地に行きたいという気持ちはある。すべてがオンラインでよいという世界は、コロナが落ち着けば消えるだろう」
――IRはホテルや国際会議場だけにし、カジノは必要ないのではありませんか。
「カジノは、人とお金を回す…
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