羽生結弦「原点の曲」が生まれた瞬間 作曲家が見た「魂と舞う」姿

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聞き手・小原智恵
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 フィギュアスケート羽生結弦選手が「3・11後の原点の曲」と称する曲がある。

 バイオリニストであり、作曲家でもある川井郁子が「白鳥の湖」(チャイコフスキー作曲)をアレンジした「ホワイト・レジェンド」だ。

 その川井は昨年「第二の出発点」というアルバムデビューから20周年を迎えた。フィギュアスケート界ではおなじみの「レッド・ヴァイオリン」がデビュー曲であり、まさに出発点となった曲だ。「ホワイト・レジェンド」をはじめとする氷上の名曲が生まれた理由を聞いた。

     ◇

 2000年に「レッド・ヴァイオリン」というアルバムをリリースしました。それまでは人の曲をバイオリン奏者として弾いていました。アルバムデビューの直前に自分のアイデンティティー、オリジナリティーに迷っていたんですね。

記事後半では、羽生選手が「和の曲」を選んでいることについて川井さんが感じたことや、羽生選手から手紙をもらったエピソードについても紹介しています。

 その時出会ったのが、アストル・ピアソラです。「自分で曲を料理して、自分の世界観を作り上げる道があるのか」と知りました。その後、アランフェス協奏曲(ロドリーゴ作曲)をアレンジしたアルバムと同名の「レッド・ヴァイオリン」を初めてのオリジナル曲として手がけました。

 この曲がフィギュアスケートで初めて使われた曲です。米国のスケーターでミシェル・クワンさんが世界選手権で優勝したときに「これ、あなたの曲じゃない?」と後で色々な人から教えてもらいました。事前には教えてもらえないんですよね。

 後に知ったことですが、クワンさんの前に、荒川静香さんも使っていたようです。その後も、多くのスケートの方々に愛していただける曲になり、おかげでたくさんの方に聞いていただけています。

 羽生選手が大事にしてくださっている「ホワイト・レジェンド」はアルバム「新世界」(2008年)に収録した曲です。

 実はこの曲が完成した瞬間…

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