新聞協会、NHKの試験的配信を批判「際限ない業務拡大の恐れ」

宮田裕介
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 日本新聞協会は30日、NHKがテレビを持っていない人らを対象に番組などを試験的にインターネットで配信する「社会実証」について「際限のない業務拡大に至る恐れがある」と批判する意見を発表した。

 NHKは8月末、来年度に社会実証を始める素案を発表。これについて新聞協会はメディア開発委員会名で発表した意見で「(NHKのインターネット)活用業務を放送の補完と位置付ける(放送)法の趣旨を逸脱し、なし崩し的に拡大しようとしている」と指摘。

 受信料に支えられたNHKによるネット業務の肥大化は「自らの努力でデジタル展開を模索する民間事業者に大きな影響を及ぼすことは避けられない」と懸念した。

 また「将来の『ネット受信料』導入まで視野に入れて社会実証を行うと企図していると指摘せざるを得ない」とした。

 日本民間放送連盟もこの日、意見を出したことを公表。「具体的な計画が明らかになっていないため、是非や妥当性が評価できない」などとした。宮田裕介