みずほ銀、業務改善命令受けた矢先のシステム障害 外為取引送金遅れ

江口英佑
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 みずほ銀行は30日、システム障害で外国為替取引の送金処理が遅れたと発表した。みずほのシステム障害は今年に入ってから8回目。22日に金融庁から業務改善命令を受けた矢先に再び障害が起きる事態となった。

 外国為替取引は、企業や個人同士が外貨などをやりとりする。みずほによると、30日午後からシステム障害が発生し、国内他行向けの外為送金が387件遅れた。このうち最大78件が翌日以降の決済になる可能性がある。処理が間に合わなかった取引については「個別に対応する」としている。外為決済システムと外部回線をつなぐシステムの処理が遅くなったことが原因で、1日の取引は正常化する見通しとしている。

 みずほのシステムをめぐっては、2002年と11年に大規模障害があり、19年に基幹システムを刷新した。だが、今年2~9月に計7回の障害が起きた。これらの障害は故障部分が異なり、完全な原因究明ができていない。

 一連の障害を受けて、金融庁はみずほ銀行と持ち株会社みずほフィナンシャルグループに対し、検査中としては異例の業務改善命令を出した。年内のシステム更新や保守などの計画を最小限にすることなどを命じ、システム管理への監督を強めていた矢先だった。(江口英佑)

みずほ銀行で今年発生した8件のシステム障害

2月28日 ATM4千台以上が停止し、カードなどをATMに取り込まれる被害が5千件以上発生

3月3日 機器の不具合でATM29台が停止

  7日 インターネットバンキングやATMで、定期預金の一部取引ができず

  12日 データセンターの機器の不具合で企業間の約300件の外貨建て送金が遅れ

8月20日 みずほ銀、みずほ信託銀の国内全ての窓口での取引が停止

  23日 通信ネットワークが不安定になり、ATM約130台が使用不能に

9月8日 基幹システムの機器の不具合で回線が一時的に切れ、ATM約100台が使用不能に

  30日 外国為替送金の一部で遅れ発生