北朝鮮、対米協議狙いか 南北間の連絡線復旧の方針表明で

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ソウル=鈴木拓也、神谷毅
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 北朝鮮金正恩(キムジョンウン)総書記が29日の最高人民会議(国会)での施政演説で、機能しなくなっている韓国との通信連絡線を10月初めに復旧する方針を示した。相次いでミサイル発射して軍事強化を誇示しながら、韓国に融和的な態度も見せる背景には、任期満了の近い文在寅(ムンジェイン)政権を揺さぶって、対米関係を有利に運びたい狙いが透ける。

 正恩氏の演説は朝鮮中央通信が30日、報じた。北朝鮮は昨年6月に遮断した南北の通信連絡線を今年7月末に復旧させたが、8月の米韓合同軍事演習に反発して再び連絡に応じなくなっていた。正恩氏は演説で復旧の理由を「硬直する北南関係が一日も早く回復し、朝鮮半島に強固な平和が宿ることを願う全民族の期待と念願を実現するための努力の一環」と説明した。韓国統一省は「連絡ルートの安定的な運用が期待される」と歓迎した。

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平壌で29日、最高人民会議(国会)第14期第5回会議の2日目会議で施政演説を行う金正恩朝鮮労働党総書記。朝鮮中央通信が配信した=朝鮮通信

 一方、米バイデン政権に向け…

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