サルコジ氏、再び有罪判決 今度は大統領選の運動費用支出で

パリ=疋田多揚
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 パリの裁判所は30日、2012年のフランス大統領選で再選を目指したサルコジ氏が、法律で定められた上限を超える選挙運動費用を支出したとして、禁錮1年の実刑判決を言い渡した。サルコジ氏は控訴する方針だ。サルコジ氏への実刑判決は、3月の別の汚職事件に続いて2回目。

 AFP通信などによると、サルコジ氏は当時、選挙運動の上限が2250万ユーロ(約29億円)だったにもかかわらず、2千万ユーロ以上超過した。

 サルコジ政権の与党だった民衆運動連合(UMP、現在の共和党)の選対責任者らは、架空の党会合をでっち上げ、党費用として不正に会計処理するなどして選挙費用を低く見せかけたとされる。

 サルコジ氏は選挙で社会党のオランド氏に敗北。不正経理に関わったとして陣営幹部らもこの日、有罪判決を受けた。

 フランスの刑法では、2年以下の実刑判決の場合、実際には収監されず、自宅からの外出制限などに代えることも可能で、今回の判決でサルコジ氏にも認められた。外出制限の具体的条件は、判決の確定後に定められる。

 サルコジ氏は今年3月にも汚職などの罪に問われ、禁錮3年(うち2年は執行猶予)の実刑判決を受け、控訴している。現在の政治体制である第5共和制が始まった1958年以降、大統領経験者が実刑判決を受けるのは初めてだった。(パリ=疋田多揚)