「だいぶ力がついてきたかな」オリックス中嶋監督をうならせたのは?

佐藤祐生
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(30日、プロ野球 オリックス・バファローズ4―3千葉ロッテマリーンズ)

 ロッテに優勝へのマジックナンバーがともるまで、あと1死だった。

 2点を勝ち越された直後の九回、オリックスは食い下がる。2安打で2死一、三塁とし、打席にはT―岡田。ロッテの抑え益田直也の変化球を力強く引っ張り、右翼席にたたき込んだ。

 「最高の形。いろんなミスがあったけど、それでも誰も諦めることなくひっくり返したのは大きい」と中嶋聡監督。「だいぶ力がついてきたのかな」と続けたのは、選手の反発力に手応えを感じたからだろう。

 0―1の八回2死、左中間にソロを放って反撃の口火を切ったのは太田椋。奈良・天理高から入団3年目の20歳は前の打席で、送りバントを失敗していた。

 ミスは追いついたすぐ後にも出た。八回2死一、二塁で相手5番の安打が左前へ転がった。後藤駿太がこれを捕り損ね、勝ち越しを許した。さらに1点を失い、敗色が濃厚になった。

 守備力を買われて途中出場した28歳の後藤の痛恨のエラーは、T―岡田が一振りで帳消しにした。

 1敗すれば、その時点でマジック点灯を許すロッテとの天王山。3連勝し、勝率は2厘差で及ばないものの、ゲーム差はなくなった。33歳のT―岡田は言った。「若い選手が多いチーム。きょうはたまたま僕がミスをカバーできたけど、みんなで助け合って、まだまだ強くなっていけるチームだと思う」

 いまオリックスには、勢いも雰囲気の良さもある。(佐藤祐生)

 中嶋監督(オ) 「いろんなミスがあったけど、誰も諦めずひっくり返したのは大きい。だいぶ力がついてきたのかな」

 田嶋(オ) 8回3失点で自己最多の7勝目。「勝たせてもらった勝利。次は自分で勝ったと言えるような投球がしたい」 

 井口監督(ロ) 九回に逆転され、オリックスに3連敗。「(抑えの益田は)ちょっと弱気になってしまった感じですかね」