女性の昇進格差、男性並みだけで満足?上野千鶴子さんが説く「正気」

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悩みのるつぼ 相談者

 50代女性、新卒で入った会社で課長補佐をしています。昇進格差のことで相談させてください。会社も女性管理職を増やそうと対外的に数値目標を掲げていますが、実際には管理部門のみ女性管理職が増え、私がいる営業部門はまだまだ男性の聖域のようになっています。

 それでも昇進している女性はいますが、2種類に限定されていると感じます。①残業もいとわずバリバリ働くバリキャリタイプ。結婚はしていても子どもはいないことが多い②役員クラスから覚えめでたき人――。

 ①のタイプは、これが女性リーダーのロールモデルにされてもちょっとなぁと違和感があります。ここまで働かないと昇進できないんだと。男性ならナマケモノでも昇進している人はいます。②については、どうしたら雲の上の役員に気に入られるのか教えてほしいくらい。実力については疑問符がつきます。

 私もがんばってきたつもりですが、どんどん年下の男性社員や、管理部門の同性の後輩に追い抜かれ、やりきれない思いに襲われます。「うちの課がまわっているのは○○さん(私)のおかげ」などとおだてられても、このまま使い倒されるのだろうなという気がしています。

 出世は運やタイミングによると頭で分かっていても、時折襲ってくるモヤモヤ感に、どのように打ち勝ち、日々穏やかに過ごすことができるでしょうか? 可能でしたら上野先生にアドバイスをいただけたらと思います。

回答者 社会学者・上野千鶴子さん

 50代、新卒入社の会社員人生なら、30年勤続で課長補佐、ですか。たぶんあなたが男ならとっくに課長になっていたでしょうねえ。営業部門といえば実力主義。営業成績さえよければ昇進、となるでしょうに、少数派として苦労してこられたのですね。

 女性管理職の2類型、あなた…

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