白鳥省吾記念館、来館者増える ノーベル物理学賞・真鍋さん宅に詩

武井風花
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 気象学者・真鍋淑郎さんのノーベル物理学賞受賞が決まったのを機に、宮城県栗原市の白鳥省吾記念館への来館者が増えている。真鍋さん宅に、白鳥の詩が飾られていたのがきっかけだ。同館は23日から特別展示を始めた。

 白鳥は主に大正~昭和時代に活躍した「民衆詩派」の詩人。作品「夕景」の墨書が、真鍋さん宅にあることが朝日新聞の天声人語などで紹介されると、全国から問い合わせが急増したという。

 「夕景」が収められている詩集「共生の旗」(1922年発行)や、「夕景」の構想を練った走り書きが残されている白鳥の日記などが展示されている。

 白鳥省吾研究会代表の佐藤吉一さん(71)によると、「夕景」は厳冬期に汽車で小牛田駅から石巻港に行く途中の風景をうたった詩だという。白鳥は、庶民目線の素朴な情景を口語で表現し、故郷の宮城の風景を多く取り上げた。同館の中村幸枝さん(47)は「日常の中から生まれた詩だからこそ、心に響くものがある。宮城にこんな人がいたんだと知ってほしい」と話す。

 入館料は一般210円など。31日は東北文化の日に合わせて入館料が無料。問い合わせは同館(0228・23・7967)。(武井風花)