高校生とプロによる創作劇 困難な過去に立ち向かう葛藤描く

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皆木香渚子
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 プロの演劇人と高校生が一緒に舞台をつくりあげる恒例企画「高校生と創(つく)る演劇」の公演が、6、7日に愛知県豊橋市の穂の国とよはし芸術劇場PLATで開かれる。8回目の今回は、岸田國士戯曲賞受賞の松原俊太郎さんが脚本、舞台芸術制作を手がけるスペースノットブランクの小野彩加さんと中沢陽さんが演出を担当する。公募で選ばれた高校生が出演者とスタッフを務め、松原さんの新作「ミライハ」に挑む。

 タイトルには、20世紀初頭の前衛的な芸術運動「未来派」と、高校生の「未来は」の二つの意味を持たせている。理不尽な暴力や大事な人との別れといった困難な過去について、舞台に立つ10人が順番に語っていく。それぞれの一人語りを他の9人が聴き入る。

 5月にオーディションを開き、出演者10人、スタッフ6人を選んだ。8月中旬に4日間のワークショップを開催。松原さんが出演する高校生から話を聞き、新作を書き下ろした。

 9月27日からは週6日の稽古を重ねた。豊田市の高校に通う川喜田涼真さん(18)が演じるのは「老狗(イヌ)」という役だ。街をぷらぷらしていて、通行人から暴力を振るわれる。抵抗しながら、思いを吐き出す。人ではなく、犬を思わせる設定になっている。

 「ただ『犬の動きをして』と…

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