G20首脳「排出ゼロ」で足並みそろわず 中ロ、目標前倒しに難色

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ローマ=大室一也、疋田多揚 ローマ=高野遼、北京=高田正幸
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 ローマで開かれていた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が31日、「気温上昇を1・5度に抑える」などの気候変動対策を盛り込んだ首脳宣言を採択し、閉幕した。温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標年限の前倒しは難航し、「21世紀半ばごろ」で決着。首脳の多くは英グラスゴーで始まる国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に移って議論を続ける。

 2日目の会議は気候変動対策などを議論。事務レベルによる気候変動に関する文言の調整も前日から続き、温室効果ガスの排出量を「今世紀半ばごろまでに実質ゼロにする重要性を認識する」と宣言に明記することで合意した。

 欧州は「2050年」にするよう求めていたが、60年を自国の目標年限とする中国側に妥協した。気温上昇を抑える目安については、「産業革命前からの気温上昇を1・5度に抑えるための努力を続ける」とした。大量の二酸化炭素を出す石炭火力発電所の輸出への資金援助を年内にやめることも明記した。

 新型コロナワクチンを世界人口の70%が来年半ばまでに接種する目標も掲げた。ただ、世界保健機関(WHO)などが先進国に対し、3回目の接種を延期して途上国に分配するよう求めているが、英仏独などはすでに始めている。各国が独自に途上国などに無償提供する動きも広がっており、G20として即効性のある対策を打ち出す難しさも改めて浮き彫りになった。

 会議では、オンラインでの参…

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