米中外相がローマで会談 台湾海峡巡る緊張、米「懸念示した」

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ローマ=高野遼、北京=高田正幸
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 ブリンケン米国務長官は10月31日、主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)のため訪問中のローマで、中国の王毅(ワンイー)国務委員兼外相と会談した。ブリンケン氏は台湾海峡の緊張を高める動きなどに対して懸念を表明。米中の緊張が続く中、年内にも予定されるオンラインでの米中首脳会談に向けての調整も図ったとみられる。

 米国務省によると、ブリンケン氏は「国際ルールに基づいた秩序を損ない、米国や同盟・友好国の価値観や利益に反するような中国の行動に懸念を示した」という。具体的には新疆ウイグル自治区や香港などでの人権問題、東・南シナ海での行動、台湾問題などを提起した。

 同時に、ブリンケン氏は米中競争を責任を持って管理するために「対話の道を保つことの重要性」についても強調したという。AP通信によると会談は約1時間に及び、「率直で建設的、生産的なものだった」(米国務省高官)という。

 中国外務省によると、王氏は「米国の誤った対中政策のため、中米関係は全面的打撃を受けている」と非難。その上で「我々は連絡を取り合い、誤った判断を避けるべきだ」と頻繁な対話を持ちかけた。

 バイデン米政権は中国との競…

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    佐橋亮
    (東京大学東洋文化研究所准教授)
    2021年11月1日17時19分 投稿
    【解説】

    バイデン政権が衝突を避け、対話を呼びかけながら競争を続ける姿勢、というのは既に周知の通りです。台湾との関係強化も進めています。いわば、アメリカは現状を少しずつ変えるような動きと対話呼びかけを同時にしています。少し大胆に言えば、これは圧力と対