聖火リレー、極秘だった「Jヴィレッジ出発」案 森前会長には根回し

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力丸祥子
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 東京五輪聖火リレー東京電力福島第一原発事故の収束拠点にもなった「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町、広野町)からスタートして、全国を巡った。ルート案は非公開の県の実行委員会で検討されたが、案がまとまる前から県側が森喜朗会長(当時)ら大会組織委員会の反応をうかがうなど水面下でのやり取りが議事録から明らかになった。

黒塗りだった議事録、五輪後にほぼ公開

 実行委の議事録は情報公開請求で開示されても、リレーに支障が出るとして大部分が黒塗りだった。しかし、県は五輪後の朝日新聞の請求に議事録(A4判83枚)と配布資料をほぼ公開し、議論の中身が明らかになった。

 聖火リレーの出発地は1964年の東京大会と同じ沖縄県案が有力との見方もあったが、組織委などは2018年7月、福島県からスタートして、47都道府県を回ると決定。震災からの復興五輪を印象づけたいとの狙いがあった。

 具体的なコース案は各都道府県が設置する実行委員会が検討し、年内に組織委に提出。その後、組織委が正式なルートとして発表することになった。福島県は18年8月、知事や県市長会長、県警本部長、県体育協会長ら7人による「東京2020オリンピック聖火リレーふくしま実行委員会」を設置。ランナーの選定を含め、20年1月までに計8回開かれた。

 議事録によると、県内ルート…

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