カナダで9月30日、先住民の子どもたちが強制的に寄宿学校で教育を受けさせられたことを振り返るための「真実と和解の日」があった。今年に入って、複数の寄宿学校跡地で多数の子どもの遺体が見つかったことから国の祝日となり、各地で追悼行事が行われた。
5月に学校の跡地から約200体の遺体がレーダーの地中調査で発見された西部カムループスでは午後2時すぎ、集まった人たちが黙禱(もくとう)を捧げた後、亡くなった子どもたちのための太鼓の演奏があった。首都・オタワやトロント、モントリオールなどの主要都市でも多くの人たちが行進したり、追悼集会を開いたりした。
トルドー首相は「寄宿学校の痛ましく、長く続く影響を振り返り、生存者やその家族、コミュニティーを尊重する日だ」という声明を発表。「私たちは全員、寄宿学校の歴史と影響について学ぶ必要がある。厳しい現実と向き合い、間違いをただすことでしか、より前向きで、公正で、より良い将来に向かって進むことはできない」と述べた。
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寄宿学校はカナダ政府による…