各地で内定式、大企業ほどオンライン 「内定者同士だけで…」の声も

石山英明
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 2022年春に入社を予定する学生らの内定式が1日、各地の企業などで開かれた。新型コロナ禍対策の緊急事態宣言は9月30日で解除されたが、今年も多くの企業が対面を避け、オンラインで実施した。

 東京海上日動火災保険は午前10時から昨年に続きオンラインで開催した。内定者225人が自宅などから参加した。東京・丸の内の本社会議室で、人事企画部の森本昌明人材開発室長が画面越しに「自分の個性に自信を持って入社してください。多様な経験を通じて社会にインパクトを与えてください」とあいさつした。その後、内定者は、画面越しに入社を誓約する書類などにサインした。

 内定者の田中琉斗さん(21)は「今朝、シャツを着てネクタイを締めたとき、毎日こうやって出社するんだなあと、社会人になる実感がわいてきました」と話した。

 損害保険ジャパンも昨年と同様オンラインだった。式を終えると内定者約180人が30グループに分かれて懇親会を開き、会社から事前に送られてきた菓子を食べながら自己紹介などをした。昨年の懇親会では各グループに人事担当者も加わったが、「内定者同士だけで交流したい」との声があったため、今年は社員が加わらなかったという。

 就職情報会社マイナビの調査によると、22年卒業予定の大学生・大学院生の8月末時点での内々定率は81・3%。21年卒の同時期(77・6%)よりやや高いが、コロナ禍前の20年卒(82・6%)の水準までは回復していない。また内定式の実施形式について企業から8月末時点で連絡のあった学生の5割強はオンライン開催だった。企業規模が大きいほど内定式をオンラインで実施する傾向があり、従業員3千人以上の企業に入社予定の学生は7割強がオンラインと答えた。(石山英明)