カナダ先住民の子らを強制的に「白人化」 校庭に埋まる推定6千の命

有料会員記事

カムループス=中井大助
[PR]

 カナダが、かつて先住民の子どもを強制的に住まわせた寄宿学校の問題で揺れている。南西部のカムループスの寄宿学校跡地で5月、約200人の子どもの遺体が見つかったことを機に、同様の発見が相次ぎ、同化政策の悲惨な歴史に衝撃が広がっている。(カムループス=中井大助

寄宿学校の忌まわしい口承

 「子どもたちが埋められていることは、ずっと前から知っていました」

 カムループスの先住民自治組織が運営する博物館の責任者、ディエナ・ジュールスさん(66)は語る。

 バンクーバーから約250キロ北東にあるカムループスには、カナダで最大規模の先住民寄宿学校があった。開校した1890年から閉鎖された1970年代後半までの間、多い時は約500人の子どもが生活した。ジュールスさんの家族や、本人もここで学んだ。生活のひどさや教員による虐待と合わせ、敷地内のリンゴ林付近に、子どもの遺体が埋まっていることは口承で伝わっていた。

 「前の世代からは、子どもたちが夜中に、敷地に穴を掘らされたという話を聞きました。私も子どもの頃は、近くで祈りました」

 2003年には、近くで子ど…

この記事は有料会員記事です。残り1950文字有料会員になると続きをお読みいただけます。