「好感度なんてどうでもいい」 「斎藤佑樹」を演じた後輩の野球人生

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山口裕起
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 「もう、好感度なんてどうでもいいですよ」

 3年前の夏だった。札幌市内で日本ハムの斎藤佑樹と焼き肉を食べながら、「引退後の夢」や「結婚」の話をしていると、彼の口からそんな言葉が飛び出した。驚いて、箸が止まったのを覚えている。

大学でともにプレー

 思い返せば、学生のころから「斎藤佑樹」を演じていた。

 2006年、甲子園決勝を延長再試合の末に制した。優しそうな顔立ちと、まじめな受け答え。そして、青いハンカチで汗をぬぐう姿から「ハンカチ王子」と言われ、社会現象にもなった。

 「好青年」「優等生」。世の中が抱く18歳の印象は、そんな言葉でつくられていった。

 翌年、早大に斎藤が入学してきたころ、私は4年生の野球部員だった。1年間、同じグラウンドで汗を流し、白球を追った。

 「実際はどんな人間なんだろう?」。そう思いながら過ごしていたが、先輩が脱ぎ散らかした寮のスリッパを並べたり、率先してボール拾いをしたり。ファンに声をかけられると立ち止まって対応していた。

 たまたま同じ電車に乗って授業に向かうことがあったが、学ラン姿の電車の中でも、知らないおじさんやおばさんに嫌な顔一つせず、笑顔を振りまいていた。

斎藤の本音

苦難の連続だったプロ生活。早大時代の先輩だった記者に、斎藤投手は本音を吐露します。冒頭の「好感度なんて――」の言葉には、続きがありました。

「優等生」 無理をしていた?

 「大変だね」。そう言うと…

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