150キロ→132キロ それでも斎藤佑樹はストレートにこだわった

有料会員記事

坂名信行
[PR]

 日本ハム斎藤佑樹(33)が1日、引退を発表した。早稲田実西東京)のエースとして駒大苫小牧(南北海道)との全国選手権大会の決勝延長再試合を制し、世間を沸かせたのは2006年夏。伸びのある140キロ後半のストレートは輝いていた。それからも周囲の期待に応えようと、早大の4年間、そして日本ハムでの11年間、結果を求めて投げてきた。しかし、その斎藤もほかの選手と同じようにケガと戦い続けた日々だった。

 体に異変が起こり始めたのは大学3年生のころだ。ストレス筋肉がほぐれることなく、骨の成長を止めているとまで診断されていたという。そして明らかなケガとして、股関節を痛めた。それまでと同じように左足を踏み出せなくなった。

 それでも目標にしてきた150キロが出たのは大学4年の秋だった。法大戦で神宮のスコアボードに表示させた。「これで僕も150キロ右腕と言えますよね」と無邪気な笑顔を見せた。記録したのは1球だけ。だが、斎藤にとってはもがき続ける中で、周囲からのどんな評価の言葉よりも、自分の成長を感じられる客観的で明確な数字だった。

 2011年4月17日。札幌…

この記事は有料会員記事です。残り560文字有料会員になると続きをお読みいただけます。