画面越しで不正見抜ける? リモート税務調査、コロナ禍で広がる
村上潤治
国税局が税務調査の「リモート化」を進めている。企業側は歓迎ムードだが、画面越しでも、きちんと不正を見抜けるのか。
「新しい事業はどんなことをしましたか」「詳しく説明していただければ」
国税調査官が調査先の企業の会議室などに入り、企業から借りたパソコンとネットワーク環境を使って担当者と画面越しにやりとりをする。
国税庁によると昨年10月、こうしたウェブ会議システムを利用した調査を一部で導入。調査に必要な資料やデータをオンラインで受け取ることも始めた。
企業から借りたパソコンで国税局から企業のデータサーバーへアクセス。調査官は企業から借りた別の作業用パソコンで分析をする。
対面による新型コロナウイルスの感染リスクをなくすのが狙いだ。
企業からは歓迎の声が上がる。
コロナ禍で広がる「リモートワーク」「テレワーク」の波が、税務調査にも及んでいます。記事後半では、国税職員の賛否の声やジャーナリストの見方を紹介します。
「長時間の対面を避けられた…