もう一度、大学1年生のときのように 理想を追い続けた斎藤佑樹

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 野球選手には誰しも絶頂期がある。自分の思い通りに体を動かし、望んだ通りのプレーができる。そんな時期が引退を表明した日本ハム斎藤佑樹(33)にもあった。かつて、取材にこう打ち明けた。

 「大学1年生のころですかね」

 斎藤は2007年、甲子園優勝投手という実績をひっさげて早大に進んだ。迎えた東京六大学野球の春季リーグ戦。東大との開幕戦は前年の開幕戦の4倍以上となる1万8千人の観客が神宮球場に詰めかけ、民放も生中継した。

 満員の3万6千人が見守った早慶2回戦でも先発して勝ち投手になるなど、春季リーグ戦は6試合に投げて4勝を挙げ、早大の2季連続39度目優勝の原動力となった。早稲田キャンパスでの祝勝会。斎藤は壇上で叫んだ。「早稲田は一生勝ち続けます」。続く大学選手権でも大会2勝で最高殊勲選手に輝き、早大の33年ぶり制覇に貢献。1年生ながら大学日本代表にも選ばれた。まさに絶頂だった。

 あまり過去を振り返らないタ…

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