スクラップ置き場設置、許可制に 千葉市が全国初の条例案、罰則も

真田香菜子
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 千葉市は1日、山積みのスクラップの崩落や騒音など、近隣トラブルが増加している再生資源物の屋外保管場について、設置を許可制とする条例案を発表した。違反すれば刑事罰(1年以下の懲役)の規定も設ける。一般的な「届け出制」より厳しく、市が検察庁に確認したところ、条例が成立すれば全国初になるという。

 設置基準として、住宅、学校、病院などから100メートル以上離れた土地▽囲いの設置▽油・汚水の地面への浸透防止措置の実施▽スクラップの山の高さを5メートル以下にする――などを決めた。市の立ち入り検査の実施や住民説明会の開催についても規定した。

 市によると、届け出対象となる保管場は75カ所(7月末現在)あり、増加傾向にある。木材、プラスチック、金属などのスクラップが山積みにされ、崩落、騒音など、住民から多くの苦情が寄せられ、火災も発生している。

 だが、所有者が「有価物だ」と主張した場合、現行の廃棄物処理法では指導が難しかったという。市では過去2年で延べ95件の立ち入り検査、指導を実施してきたが、改善されないケースがほとんどだった。今回の条例が成立すれば、改善の命令に従わなければ、罰則を科すこともできるという。

 会見した神谷俊一市長は、「きわめて厳しい措置だが、生活環境を保全するためには対策は不可欠だ」と述べた。(真田香菜子)