辺野古で新たな工事着手 河川の水路変更、県は中止求める

国吉美香、寺本大蔵
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 米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設工事に関連し、防衛省は1日、現場の大浦湾に流れ込む河川の水路を変更する工事を始めたと発表した。県は、元知事の埋め立て承認時の「留意事項」に基づく環境保全対策が協議中だったとして、工事中止を求めた。防衛省は朝日新聞の取材に対し「さらに協議する事項はないと判断した」と答えた。

 河川は、辺野古の米軍キャンプ・シュワブなどを流れる美謝(みじゃ)川。埋め立て工事で河口がふさがれるため、水路の変更を沖縄防衛局が計画していた。防衛局によると、先月30日の日米合同委員会で、工事着手を合意した。

 玉城デニー知事は1日の記者会見で「環境に十分配慮した措置が講じられているか疑義があり、協議は続いているものと考えている。工事を強行することは到底納得できない」と語った。

 県と防衛省との協議とは別に、川の一部は名護市の管理で、移設に反対していた前市長は、水路変更は「市長との協議が必要」と定めた市条例が適用されるとの考えを示していた。一方、政府の支援を受けて2018年に当選した渡具知武豊・現市長は条例は適用されないとの認識を示している。(国吉美香、寺本大蔵)