ヒメマス釣り解禁も「一匹も釣れない」 魚の姿少なく…原因は不明

加賀谷直人
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 青森、秋田県境の十和田湖で1日、深まる秋の風物詩ヒメマス釣りが解禁になった。県内外の釣り人が明け方からさおを出し、久しぶりの魚の感触を期待した。ただ魚影は薄く、場所によって釣果に差があり、一匹も釣れないとぼやく釣り人もいた。

 ヒメマスはサケ科の淡水魚で、紅ザケが海に下らず一生を湖で過ごすようになった陸封型。十和田湖では和井内貞行(1858~1922)が北海道・支笏(しこつ)湖産のヒメマスの卵を孵化(ふか)させて放流、1905年に群れを確認した。現在は十和田湖増殖漁業協同組合が孵化と放流事業を続けている。

 組合によると、今年は9月中旬に産卵のため群れが湖岸に帰ってきた。ただ魚影が薄く、例年であればヒメマスの群れがひしめき合って遡上(そじょう)する孵化場近くの魚道にもほとんど確認できない。組合の担当者は「ここ15年でこんなに量が少ないのは初めて」というが、原因は不明だ。

 孵化場に近い桟橋で早朝からさおを出した岩手県花巻市から訪れた釣り人は「全然だめです」とあきらめ顔。組合によると、別の場所では10匹ほど釣った人もいたという。

 十和田湖では12月1日にサクラマス釣りも解禁になる。(加賀谷直人)