15年前と変わらぬ「ハンカチ王子」の人間性 引退後の斎藤佑樹も

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編集委員・安藤嘉浩
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 プロ野球日本ハム斎藤佑樹投手(33)が1日、現役引退を発表し、報道陣の囲み取材に応じた。その姿に接しながら、15年前を思い出していた。早稲田実3年だった「ハンカチ王子」は、記者会見で早大への進学を表明し、終了すると出席者全員のいすを、きちんと机の下に戻した。

 2006年9月11日、東京都国分寺市にある早稲田実の小室哲哉記念ホール。第88回全国高校野球選手権大会の決勝で引き分け再試合の末に、同校を優勝に導いた斎藤の進路が、世間の注目を集めていた。そこで高校日本代表チームの米国遠征から戻ってすぐに、記者会見を開くことになった。

 「今はプロに入っても通用しないことは分かっています」「4年後のプロ入りを目指したいと思います」。斎藤は一つひとつの質問に冷静に答えていった。やがて会見が終わると、立ち上がってお辞儀した。

 そして、自分のいすを、きちんと机の下に戻した。他の出席者の分も、そうした。その様子を会場で見ていて、18歳の人間性に深く感じ入り、翌日の朝刊コラムでその様子を紹介した。

 あれから15年、引退の心境…

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