暴力団員のコロナ貸付金申請 詐欺容疑で逮捕、一転して無罪のなぜ

平川仁
[PR]

 暴力団組員であることを隠し新型コロナ対策の貸付金を詐取したとして詐欺罪に問われた金沢市の解体工の男性(66)に対して、金沢地裁は1日、無罪(求刑懲役2年)を言い渡した。

 判決によると、男性は昨年、県社会福祉協議会の貸付金制度を利用した際、組員でないことを支給要件とする申込書に署名押印して申請。計95万円を受け取った。判決は、「コロナという緊急事態下で暴力団員でも支援を受けられると思い込んでいた」「暴力団員ではないという文言は見落とした」などとする男性の主張を「常識に照らしておよそあり得ないとは言えない」と認め、無罪とした。

 男性は、今年4月13日、金沢西署に詐欺容疑で逮捕され、5月21日に金沢地検に同罪で起訴された。(平川仁)