米報道官「北朝鮮に提案したが返答得られず」 非核化めぐる交渉で
ワシントン=園田耕司
サキ米大統領報道官は1日の記者会見で、北朝鮮との非核化をめぐる米朝交渉に関し、「我々は北朝鮮側に具体的な提案をしているが、返答を得られていない」と語った。また、「我々は(北朝鮮と)あらゆる分野の問題を協議する用意がある」と述べ、北朝鮮との対話路線を継続する考えを強調した。
サキ氏は「具体的な提案」の中身は明らかにしていない。ただ、米側は北朝鮮に対し、前提条件なしにいつでもどこでも協議再開に応じる意向を伝えており、こうした提案を指す可能性がある。一方、サキ氏は、北朝鮮が極超音速ミサイルだったと主張する9月28日発射のミサイルなど、最近の一連のミサイル発射について「分析している」と語った。
バイデン政権は、北朝鮮の段階的な非核化を目指す「現実的アプローチ」を新たな対北朝鮮政策として採用。ニューヨークの国連代表部を通じ、北朝鮮側に対話を呼びかけている。しかし、現在までに北朝鮮側から回答がないことを、米国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表ら複数の米政府関係者が認めている。(ワシントン=園田耕司)
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