元軟式野球部の神戸学院大付、創部6年目で県準V 近畿大会へ

大坂尚子
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(2日、高校野球秋季兵庫県大会決勝 社5―2神戸学院大付)

 硬式野球部創部6年目。神戸学院大付が、一気に県の決勝まで駆け上がった。

 社との決勝。1点を追う三回2死から2安打と死球で満塁とし、3番長田晃(ひかる)(2年)の2点適時打で1点差まで追い上げた。

 その後も毎回のように走者を出すもあと一本が出ず、準優勝に。1年生で主将を務める峯松倖生(こうせい)は「うれしいより、悔しさの方が大きい」。

 神戸学院大付の野球部は、元々は軟式野球部だった。校舎移転でグラウンドが広がり、16年に硬式に衣替えした。

 甲子園どころか、近畿大会に出たこともなかった。17年秋から指揮を執る岩上昌由監督は「校風なのか、元々穏やかな子が多い。リーダーシップがある子もいなくて、誰かがやってくれるだろうという感じだった」と話す。

 そこで、新チームの主将に「物事をバランスよく見ることができるから」と峯松を抜擢(ばってき)した。4番で正捕手も務める1年生の存在は、上級生だけでなく同級生にも好影響を与えた。峯松も「先輩に支えてもらって、思い切ってやれる」という。

 「近畿大会とか、先を見据えるチームではなかった」と岩上監督。ただ、新チームが発足してすぐに龍谷大平安(京都)や天理(奈良)といった強豪校との練習試合で打ち負けたことが転機となり、「しっかり振る」をテーマに打撃を磨いてきた。

 平日の練習の半分以上は打撃に時間を割く。それが県大会準決勝までの5試合で38得点につながった。準決勝では全国4強経験のある明石商に逆転勝ちし、春夏通じて初となる近畿大会出場を手にした。

 峯松は「守備でリズムをつくって、打撃では点をとりきることを意識したい」。強豪校がひしめく近畿でも、打線がつながれば選抜大会の切符も見えてくる。(大坂尚子)