「母の死を無駄にしない」 告訴に提訴、自分の役目を考え続ける日々

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植松敬
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 26人が犠牲になった静岡県熱海市土石流は3日、発生から3カ月を迎える。今も住民の太田和子さん(80)の行方が分かっておらず、県警が約50人態勢で捜索を続けている。

 市によると、12世帯19人(1日時点)がなお避難生活を送っている。一時は最大約580人が避難していた。現場の一部には今も大量の土砂が堆積(たいせき)しており、立ち入り禁止の地域が残っている。県によると、住宅132棟が被災して53棟が全壊した。県は土石流の起点付近にあった盛り土が被害を甚大化させたとみて調べている。

 遺族らは、盛り土を造成した業者や現在の土地所有者らに損害賠償を求めて提訴しているほか、重過失致死容疑などで告訴もしている。

被害者まとめ、再発防止を訴える

 「悲惨な災害を二度と起こしてはならないという使命感」

 母親の瀬下(せしも)陽子さん(当時77)を亡くした千葉県の雄史さん(53)は9月28日、盛り土の関係者らを相手取り、約32億7千万円の損害賠償請求訴訟を起こした記者会見で、提訴する理由をそう訴えた。自身をふくむ70人の原告を代表して強調した。

 行方不明だった母親が見つか…

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