ノーヒットノーラン級の「鷹狩り」 オリックス山本由伸が記録目前

佐藤祐生
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(2日、プロ野球 オリックス・バファローズ6―0ソフトバンクホークス)

 オリックスのエース山本由伸が、一寸の隙もみせない快投を続けている。

 この日は一回に大量援護をもらい、伸び伸び投げた。時速150キロ台半ばの直球を中心に、変化球でコースを突き、凡打の山を築いた。

 山本は今季、ソフトバンク相手に防御率0点台と、抜群に相性が良い。工藤公康監督は、山本に対して打率4割超だった松田宣浩を今季初めて1番に据えるなど、対策を講じてきたが、「ちょっとびっくりした」と言いつつも、意に介さなかった。

 七回、先頭の栗原陵矢にショートへの際どい内野安打を許すまで、1本のヒットも記録させないほぼ完璧な投球を披露した。今季3度目となる完封負けを喫した工藤監督も「ダメだったと、振り返っても戻ってこない。また次しっかり考えてやっていくのが大事」と前を向くしかなかった。

 無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を期待させる快投は、七回まで無安打に抑えた6月11日の広島カープ戦に続き、今季だけで2度目だ。目を奪われる直球と制球力を併せ持ち、球団の個人投手の連勝記録にあと一つで並ぶ。それでも、自身13連勝で16勝目を挙げた右腕は、「結果的に良い球がいっていたと思うけど、感覚的にはあまり操り切れていなかった」と満足はしていない。

 勝利数だけでなく、防御率1・42、182奪三振と、投手部門の主要タイトル3冠を狙えるエースがいてこそ、チームは首位に立っている。

 中嶋監督(オ) 山本の投球について「制球で打たせて取るという形。ああいう形になった時に、球数が減るのかな」。