コマノミクスに2新製品の矢 将棋の聖地めざす街、巧みに攻めつなぐ

三宅範和
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 山形県天童市を「将棋の聖地」とすることで街おこしを図る「コマノミクス事業」で、天童商工会議所は今年度上期の新製品2種のお披露目をした。将棋の駒の形の器に盛られた「将棋ざるそば」と、市観光物産協会のキャラクターを使ったマスキングテープ「コマノマステ」だ。

 「将棋ざるそば」は、この事業で2019年に開発された「将棋板そば」が4人前なので、「食べきれない。1人前の将棋関連の商品もあればいいのに」という客の声に応えて生まれた。

 赤い漆塗りの駒形の頂点に駒の名前が書かれ、真ん中にそばが盛られる。そば店「手打水車生そば」の矢萩長兵衛さんと、将棋駒の書き師の坂本ヨシ江さん(雅号・江芳)が一緒に開発。坂本さんは「いつもは小さな駒に書いているので、これだけの大きな器に書くのが難しかった」と話した。ざるそば用の器は200枚作った。

 「コマノマステ」は、幅15ミリの和紙の粘着テープに、名物行事「人間将棋」の扮装をした市観光物産協会のキャラクター「天童こま八」や、将棋の駒などが描かれている。同協会と共同開発した市内の文具店、新月堂の川股隆宏社長は「商品をシリーズ化して、天童名物のお土産に育てたい」と意欲を語った。

 将棋ざるそばは税込み910円、コマノマステは同400円。問い合わせは天童商工会議所(023・654・3511)へ。(三宅範和)

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