立山信仰の軌跡 開館30周年記念 富山県「立山博物館」

法野朱美
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 富山県「立山博物館」(立山町芦峅寺)で、開館30周年を記念した特別企画展が開かれている。1893(明治26)年に大日岳で見つかったと伝わる銅錫杖(しゃくじょう)頭(国重要文化財)など約80点が展示され、平安時代修験道から江戸時代には民衆へと広がった立山信仰の軌跡がわかる展示となっている。

 立山博物館は11月1日に開館30周年を迎える。特別企画展「霊山立山天空への祈り―修験から民衆登拝、布橋灌頂会(かんじょうえ)まで―」では、古代の山岳修行の痕跡や、立山周辺に残る立山ゆかりの神仏など、四つのテーマに分けて展示。最近の10年の研究成果や新たに見つかった資料なども展示している。同博物館で所蔵している国重要文化財の銅錫杖頭附(つけたり)鉄剣(剱岳発見)も見ることができる。

 企画した同館学芸課長の高野靖彦さん(54)は「立山信仰の足跡をたどり平安時代から江戸時代まで約千年の歴史を旅する展示になっている。立山の文化的価値の高さを知ってほしい」と話している。

 特別企画展は11月7日までの午前9時半~午後5時(入館は午後4時半まで)休館は月曜日と11月4日。観覧料は一般200円、大学生100円、高校生以下は無料。問い合わせは同館(076・481・1216)へ。(法野朱美)