韮崎大村美術館で鈴木信太郎展

三ツ木勝巳
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 【山梨】洋画家鈴木信太郎(1895~1989)の作品を集めた企画展「鈴木信太郎―ぼくの日常―」が、韮崎市神山町の韮崎大村美術館で開かれている。昨年の開催を予定していたが、コロナ禍で延期していた。優しい魅力を放つ油彩と水彩計30点を公開している。

 鈴木信太郎は東京都八王子市の生まれ。幼少期に病気で左半身が不自由になった。白馬会洋画研究所で学び、二科会などを中心に作品を発表した。

 企画展は「日常」をテーマに画家の生活の中にあった風景を中心に紹介。水彩の「アトリエ」は、画中のイーゼルの茶や机上のアネモネの花の赤、その背景に塗られた緑が印象的だ。人形や果物をモチーフにして色彩豊かに描かれた作品も数多く展示されている。

 高島千広学芸員は「色の組み合わせが独特で楽しい。柔らかな線の作品も多いので優しい気持ちになってもらえたら」と話す。

 企画展とは別に、館内に常設の鈴木信太郎記念室では、石坂洋次郎の小説「若い人」をはじめ、鈴木が手がけた出版物の表紙絵の原画なども展示している。

 11月28日まで。入館料は一般500円、小中高生200円(韮崎市内在住・在学の小中高校生は無料)。水曜休館(祝日の場合は翌日)。問い合わせは、同美術館(0551・23・7775)へ。(三ツ木勝巳)