オンライン入試、大学がためらう理由 早稲田は、明治は?

上野創、桑原紀彦
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 コロナ対策で昨年、導入が進んだオンライン入試。朝日新聞と河合塾が行った共同調査「ひらく 日本の大学」からは、従来の対面方式からの切り替えにためらう大学の姿も浮かぶ。

 調査は今年6~8月、全国の国公私立大を対象に実施。85%にあたる655大学から回答を得た。

 昨年の総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜(旧推薦入試)でICT(情報通信技術)を活用し、オンライン面接などを「全学的に実施」もしくは「一部の学部・学科で実施」した大学は計205大学(31%)だった。このうち、今季の入試で「増やす方向」と答えたのは1割弱の19大学にとどまった。「現状維持」は約半数の93大学、「減らす」は11大学、「実施しない」は13大学だった。

 一方、昨年度は実施せず、今季は実施する方針を示したのは11大学だった。

 昨年度の総合型選抜で、6学部がオンライン面接を行った明治大。今季の同選抜では理工学部以外は対面に戻す。千田亮吉副学長は「通信トラブルや不正防止を含む試験の公平性の問題もあり、教員には対面に戻したいという声が多い。昨年の一般選抜をキャンパスで問題なく実施できたことも影響している」と話す。

 早稲田大も今季、一部の学部で総合型選抜や学校推薦型選抜をオンラインで行うが、「今年は対面で」という学部の方が多い。入学センターの担当者は「地方の受験生などには、できればキャンパスの雰囲気や早稲田の街を見て感じてほしいという思いもある。ただ今後の感染状況によってはオンラインに変更することもあるだろう」と話す。

 昨秋はオンライン面接を導入した大正大。想定より受験希望が少なかったことから、今年はごく一部を除きすべて対面に戻した。

 東洋大は国際学部に加え、今季から総合情報学部も、受験生のプレゼンテーションに面接者が質問する試験をオンラインでも受けられるようにする。ただ、加藤建二入試部長は「対面が基本で、一律にオンラインにはしない。オンライン化の流れは注目しており、将来的には様々な可能性があるものの、今は知見が集まって成熟した形になっていく過渡期と思っている」と話す。(上野創、桑原紀彦)

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