(特派員メモ)「言いたいこと 言えた」 @北京

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高田正幸
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 統制が厳しい中国にいるからこそ、言論や表現の自由への特別な思いを感じる瞬間がある。「弦子(シエンツー)」の名で知られる女性(28)の裁判を見に行った時もそうだった。

 弦子さんは性被害を告白する#MeTooの旗手の一人で、取材で知り合った。実習先の国営テレビで、男性アナウンサーから無理やりキスをされたと2018年にSNSで公表。訴えは注目を集め、支持が広がった。そうした現象に中国当局は神経質だ。彼女のSNSはまもなく制限された。

 損害賠償を求めた9月14日の訴訟では、裁判所の周辺に規制線が張られ、多くの警察官が立った。弦子さんは開廷前、集まった支持者や海外メディアに決意や感謝を伝えようとしたが、警察官が「解散しろ」と言って、彼女の言葉を遮ろうとした。

 「弦子、がんばれ」。じっと…

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