無関心?低投票率?いや「若者」解像度が低い 求めるものと違う政治

有料会員記事withU30岸田政権2021衆院選

司会、構成・伊木緑
【動画】No Youth No Japan × 朝日新聞 「with U30」若者と衆院選
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座談会を終えた渋谷区議の橋本侑樹さん(左)と「NO YOUTH NO JAPAN」の能條桃子さん=2021年9月30日、東京都中央区、西畑志朗撮影
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 選挙のたび、若者の投票率の低さが話題になる。2019年参院選の20代の投票率は約31%。でも、それって、若者だけのせいですか。若者の政治参加を促す団体「NO YOUTH NO JAPAN」代表で慶大院生の能條桃子さん(23)と、アイドルグループ「仮面女子」の活動をしながら東大に入り、現在は東京都渋谷区議の橋本侑樹さん(28)、朝日新聞社会部の藤野隆晃記者(27)が語り合った。

     ◇

 ――今の活動を始めたきっかけは。

 能條 17年衆院選で候補者の事務所でインターンをしました。インスタグラムに流れてきた募集広告を見て、SNS運用という仕事内容が面白そうと思って。

 インターンは大人の文化祭みたいで楽しかったのですが、大学生活に戻ると「新興宗教に入ったの?」と心配されたり「意識高いね」と言われたり。

 この経験が原点で、若者の投票率が80%を超えるデンマークに留学しました。投票率が高いから若い世代の声が政治にすごく反映されるのを見て、日本の若い世代の投票率の低さも解決しないといけないと思い、19年参院選を機にインスタで選挙の情報を発信する活動を始めました。

 橋本 アイドル活動の一方で、新聞の取材を受けたり、テレビのコメンテーターを務めたりして政治や社会問題に触れることが多く、「自分の意見をちゃんと発信するには勉強しないと」と政治塾に入りました。でも政治の話をすると友達には引かれるし、SNSに思ったことを率直に発言すると「何も分かっていない」「若い女に何が分かる」とコメントがつく。「分かっていなかったとしても、それが私たちの感じているリアルだし」と思い、立候補を決めました。

 考え方や見てきた世界が違うのは当たり前なのに、年が上の人は分かっていて、下の人は分かっていないと言われます。でもこっちからすれば、私たちのことはそっちが分かってない。互いに話すことが大事だし、互いを受け入れていかないといけない。

 能條 同じ意見だと「よく勉強しているね」と言われ、違う意見だと「分かっていない」と言われます。同じ年代の人同士だったら価値観や立場の違いだとされることも、こちらが若いと「勉強していない」になってしまう。

若者の声、政治に届ける難しさは

 ――若者の投票率の低さの背景には何があると思いますか。

 橋本 選挙で何が変わるのか…

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これからの時代を生きるU30世代が、社会に対して感じているモヤモヤ。政治や選挙にどんな思いを抱き、何を願っているのか、一緒に考えます。[記事一覧へ]